Gentoo Linuxを使い始めた
TL;DR
前々からsystemdから抜け出したいなーという気持ちがあったので、initシステムを含め随所で選択の自由が与えられているLinuxディストリビューション、Gentoo Linuxを使い始めました。 この記事は、Firefoxのコンパイル中に暇だから書こうと思い立ち、とりあえずインストール手順をまとめてみたポエムです。
さてインストールですが、基本はwikiに忠実にやっていけば大丈夫です。とても親切にわかりやすくまとめられているなと感動しました。
以下、自分で選択する必要があったところについて簡単に書いていきます。
インストール環境
- PC: Thihkpad yoga 260
- CPU: Intel core i7-6500U
- Memory: 8GB DDR4
- Storage: 256GiB SSD
- NIC(WiFi): Intel 8260
手順
Live Mediaを用意し、起動する
自分はminimalのやつをUSB Memoryに書き込みました。起動するとおなじみのgrubが出てくるので適当に選んで進みます。
インストールの準備をする
- ネットワーク
自分のPCにはRJ45がささらない(かつUSBtoRJ45を持ってなかった)のでWiFiでインストールしました。 Live環境にはもとからwpa_supplicantが入っているのでこれでよしなに繋いでdhcpcdでip addressを貰えばいい感じです。
% ifconfig {interface} up % wpa_supplicant -B -i {interface} -c <(wpa_passphrase {SSID} {PASSWORD}) % dhcpcd
- ストレージ
自分のPCのSSDにはすでにOpenBSDとArchLinuxとUbuntuが入っていて一杯だったのでUbuntuの入っているパーティションをmkfs.ext4して使うことにしました。
- 日時
ntpがちゃんと降ってくる恵まれた環境だったのでntpdで時間を合わせました。
- stage tarballのダウンロード&展開
current-stage3-amd64を選択しました。tar.xzの展開方法が分からなかったので調べました。
- make.conf
CFLAGSに-march=nativeを足して、MAKEOPTSに-j3を指定しました。
- mirror serverの選択
北陸先端科学技術大学院大学にお世話になります。
- DNS情報のコピー
これ最初忘れてて、あれ?インターネットにつながらないぞ!!を20分くらいやってました。
あとは適当にマウントしてchrootすればベース環境に入れます。
ベース環境の整備
よくわからないのでwikiに従って適当にやりました。eselectでprofileを選ぶところ、変にgnomeとかついているやつを選んでしまったので@worldの更新に3時間くらい取られました。まいった。
カーネルビルド
Gentooの象徴とも言えるカーネルビルドのお時間です。 まともに使えるLinuxカーネルのビルドはいままでに一度もやったことがなかったので結構苦戦しました。 とりあえず大事なのは、使うファイルシステムのドライバとUSBドライバをちゃんと選択しておくことです。これだけクリアしてればあとから何度でもやり直しできます。
自分がいじった設定としては、MMCとSCSI周りとUSBのNetworking Frameworkの有効化、それとNICのドライバをカーネルに含めてしまう設定くらいのものです。
今後いじってみて足りない機能は追加してみます。
設定が終わったらmakeしてカーネルモジュールとbzimageのインストールをして終わりです。このとき、/bootをマウントするのをお忘れなく。
fstab
必要に応じて書きます。最低限、/と/bootがあれば良さそう。
Hostname
かっこいい名前をつけましょう。モテるための秘訣です。
あとはwiki通りにやってumountして、grubのコンフィグをいじるとブートできます。 ブートしたあとはx11とwmを入れてstartxすると幸せになれます。